リトープスという植物をご存知でしょうか?
多肉植物の一種で個性的な容姿と成長過程で脱皮をする植物です。
現地のリトープスは岩砂漠で自生しており、動物の食害を防ぐため、石などに擬態しています。
それでは、生きる宝石リトープスについて紹介したいと思います。
脱皮する植物リトープスとは
リトープスはメセンの仲間で多肉植物のひとつです。
主な原産地は南アフリカの乾燥地帯ですが、オーストラリアの乾燥地帯にも生息しているようです。
メセンとは
メセン (漢字で女仙)の名前の由来は、 サボテン(漢字で仙人掌)のトゲトゲしていて男性的な植物に対して、メセンはつるつるしていて綺麗で様々な模様が、女性的で仙人掌に似た植物という意味から名がついたと言われています。
ハマミズナ科の植物全体を「メセン(女仙)類」や「メセンの仲間」と呼ばれています。
入手方法
園芸店、ホームセンターなどで購入することができます。
ホームセンターでは、一鉢にリトープスが一つ入って、500円前後で購入できます。
ネットショップを利用すると、カラフルな種類がたくさんあり、比較的安価に購入することができるためコレクションしたくなります。
私の入手方法
ホームセンターで購入することが多いです。
ホームセンターにより仕入れ先が違うため、違うホームセンターを巡ってみると掘り出し物に出会えることがあります。
しかし、ホームセンターではレアでカラフルなリトープスはなかなか手に入らないです。
購入先としてはネットショップ、ネットオークション、メルカリなどのフリマサイトがおすすめです。
ホームセンターで購入する際は、指で軽くつまんで硬い個体を選びます。
柔らかい個体や妙に長く伸びている個体の購入は控えたほうが無難です。
基本的な育て方
リトープスは冬育成型と言われており、10月から5月頃までが育成期になります。
暖かい6月から9月頃までは休眠期となります。
リトープス栽培のポイント
- 育成期は成長しますので、水やりをしたり、植え替えしたりと世話をすることが多い。
- 休眠期はほぼ放置の状態です。
- 夏場は休眠期となるため、水やりも控えます。
- 日当たりがよく風通しのよい場所が好きです。
- 気温が5度を下回る時は、室内の日当たりの良い場所で管理します。
以上が、リトープスについての基本的な育て方の情報となります。
その植物が夏育成型?冬育成型?なのかは重要な情報となりますので、調べてから栽培を行いましょう。
私流の育て方
私は10年ほど前からリトープスを育てています。
枯らせてしまった個体も多数あります。
多肉植物は急に調子を崩すこともあるため、基本を守り育ててはおりますが、実生の個体は日本の環境に適応してるのではと考えております。
実生
実生(みしょう)とは、種から育てた植物のことです。
リトープスを育てるポイント
一年を通して屋外飼育で育てています。
冬の管理
0度になっても大丈夫ですが、12月から4月頃まではビニールハウスに入れています。
寒くなった時に室内に入れることもありますが、あまりおすすめしません。
屋外で管理しているため、土が凍ってしまうのが怖いので、水やりは12月頃から2月頃は水やりはほとんどしません。
3月頃の少し暖かくなってきた頃から、晴れた暖かい日には鉢の下から水が出るくらいたっぷりと水をあげます。
この育成期に水やりをうまく行わないと、脱皮がうまくいかないことがありますし、大きな個体に育てることが難しくなります。
水やりのタイミングは経験と見極めが重要になってきます。
脱皮を始めたら、脱皮した葉から水分を吸収するため、水やりは控えるという情報も見かけます。確かにそうかもしれないときもありますが、私はたっぷりと水やりをします。
たっぷりと水やりを行うことで、大きく成長し脱皮が促進されるからです。水やりを行わないでそのままにしているとなかなか中のリトープスが成長しないため、かえって脱皮がうまくいかないことが多かったです。
この辺りも、お住まいの地域や栽培している個体によって違うかもしれませんので、よく観察してください。
リトープスは空気の流れがない場所におくとあっという間に弱ってしまいます。
特にマンションなど気密性が高いと、1日で弱ってしまうこともありますので室内で管理する際には毎日の観察を忘れないようにご注意ください。
夏場の管理
断水が基本ですが様子をみて水をあげます。
育成期ではありませんので、水をあげてもほとんど成長することはありません。枯れない程度の水やり、霧吹きをする程度です。
日当たりのいい場所は好きですので、夏の暑い日も日当たりの良い場所で大丈夫でした。
ただし、毎日必ず指で軽くつまんで調子を確認します。
柔らかくなってきたら、水のあげすぎ?水が足りないのか判断しています。
夏場に柔らかくなってきた時は、水のあげ過ぎが原因だと考えています。
植え替えについて
毎年植え替えすることは、根が定着しないためおすすめしません。リトープスの根はちぎれやすいので注意が必要です。
植え替えは、育成期に入る前が良いでしょう。
私は、水はけのよい小玉の硬質赤玉土とサボテン用の土をまぜたものを使用しています。
ブレンドすることで、水はけがよく根が定着しやすくなります。
花は咲くの?
10月から1月に花が咲きます。
私の経験では11月頃が一番多く、12月1月の冬に花を咲かせたことは今まで一度もありません。
脱皮について
リトープスは脱皮をするのが最大の特徴です。
脱皮をする植物があるという話を聞いてリトープスに惹かれました。
実際は脱皮といっても外側の葉の中から新しい葉が出てきているのですが、脱皮をしているように見えます。
脱皮して新しい葉が出てくると、一つの時もあれば二つに増えていることもあり、株わけして増やしていくことができるので、うまくいけば毎年倍々に増えていきます。
外側の葉は完全に乾燥してパリパリになるまで、手で取り除くのは我慢しましょう。
前述のとおり、脱皮が始まったら、水やりを行い新しい株を成長させていったほうが、早く古い葉を取り除くことができると思います。
最後に
リトープスやメセンは大きくならないため省スペースでも管理ができ、環境に慣れれば手間もそれほどかからない植物です。
また、種類やカラーバリエーションが豊富ですので、コレクションする楽しみがあります。
ホームセンターの多肉植物コーナーで出会うことができますので、一度実物を見てみてください。
ぜひおすすめしたい、可愛く綺麗でとても魅力的な植物です。